第43回サタデーセミナー参加企業募集中
関西支部

    本セミナーは,来年度に第43回(43年目)と長い歴史があるセミナーです。これまで10月スタートでおこなって参りましたが,第42回から,新たに4月始まりとして,スタート致しております。
    第43回も魅力的な先生方にご講演お引き受け頂けました。栗栖研吾氏,日恵野敦氏(東海カーボン)両氏にカーボンブラックの基本特性およびゴム特性の関係について,曽根卓男氏(JSR)には、溶液重合スチレン・ブタジエンゴムの製造方法およびゴム特性について,佐藤節男氏(鰹シ田製作所)にはゴム用射出成形機の技術動向について,伊藤耕三氏(東京大学)には,環動高分子の基礎的な物性から応用について,平原英俊氏(岩手大学)には,分子接合技術による異種材料接合と接合界面分析評価について,会田昭二郎氏(潟uリヂストン)には,新規エラストマーを使ったサステナブルなタイヤ材料について,それぞれ土曜日の午後半日を使ってじっくりとお話しをしていただきます。これだけじっくり話を伺える機会は,他に類を見ません。また,講演終了後には同会場で講師を囲んでの質問・懇談会(懇談会は対面で行う場合のみです)を設定しております。下記ご参照の上,奮って参加申し込みくださいますようご案内いたします。

日 時

令和4年4月, 6月, 8月, 10月, 12月, 令和5年2月
各第1土曜日 計6回 12時30分〜16時00分(講演(予定))
講演終了後〜17時00分(質疑及び懇談)
(講師や内容によって講演終了時間が変わることがあります。)
(※新型コロナ感染症の状況によっては,Web講演会または対面とのハイブリッド講演会に切り換えること,また懇談会が中止になる可能性があること予め御了承頂きますようお願い申し上げます。)

場 所

DKビル(旧電子会館) 4階会議室
大阪市北区西天満6−8−7

参加費

77,000円(年間資料費;消費税を含む)
1社で毎回2名まで参加できます

問合先

一般社団法人 日本ゴム協会 関西支部 事務局
〒577-0011 東大阪市荒本北1-5-55
TEL: 06-6744-2150 FAX: 06-6744-2052
E-mail:srijwest@oak.ocn.ne.jp

【テーマ,講師,講述要旨】

R4.4.2 「カーボンブラックとゴムの補強性」
東海カーボン株式会社 知多研究所 栗栖 研吾 氏
日恵野 敦 氏
カーボンブラックは古くからタイヤやゴムホースなどのゴム製品に使用されている主な補強材のひとつである。本セミナーではカーボンブラックの基本特性から始まり、カーボン特性とゴム特性の関係について使用用途を交えて解説する。また、ゴムの補強性に大きな影響を及ぼす練り要因やカーボンの分散性について研究事例を用いて解説し、ゴムの補強理論や今後の展開について紹介したい。
R4.6.4 「溶液重合スチレン・ブタジエンゴム」
JSR株式会社 機能高分子研究所 高分子材料開発室 博士(工学) 曽根 卓男 氏
リビングアニオン重合法で製造される溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(SSBR)は、自動車用低燃費タイヤのトレッド部材に使われる原料ゴムとして注目され、近年生産量が増えている。本セミナーでは、SSBRの基礎として、構造的な特徴、製造方法およびゴム特性について解説する。また、末端変性SBRとゴムコンパンド中のシリカ分散性に関する解析結果を紹介するとともに、自動車タイヤ用エラストマーの開発動向について紹介する。
R4.8.6 「ゴム用射出成形機の技術動向」
株式会社松田製作所 取締役 技術本部長開発部長 佐藤 節男 氏
射出成形機に対する顧客ニーズは多様化・高度化しており当社もそれらのニーズに応えるべく、ベント式射出装置や真空射出成形機を開発している。またこれら以外にも様々な技術開発に取り組んでおり、最新の技術動向について具体的事例を交えて紹介する。
R4.10.1 「ゴム材料に革新をもたらす環動高分子」
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 工学博士 伊藤 耕三 氏
架橋点が自由に動く環動高分子は、当初はゲル材料として登場し、滑車効果が伸張性や強靭性をもたらすことから大きな注目を集めてきた。本コンセプトはゲルだけでなく、ゴムやコンポジットでも有効なことから、現在、様々な分野で環動高分子を用いた材料の開発が進んでいる。本セミナーでは、環動高分子の基礎的な物性をわかりやすく解説するとともに、それを利用したゲル、ゴム、コンポジット材料についての応用例を紹介する。
R4.12.3 「分子接合技術による異種材料接合と接合界面分析評価」
岩手大学 理工学部 化学・生命理工学科 教授 博士(工学) 平原 英俊 氏
ゴム・樹脂材料の多くは、単独では強度が弱いため複合化して使用されている。本セミナーでは、金属と樹脂の接着、ゴムと金属の接着法について異種材料そして同種材料の接着過程、接着界面形成について解説する。また、分子接合技術における接合メカニズムを解明する上で、洗浄工程、分子接合剤の反応性における材料表面性状の重要性をXPS、AFM赤外複合分析 (AFM-nano IR)、局所熱分析(AFM-TA)などによるナノ領域での表面界面化学分析、SAICASによる剥離強度解析について紹介する。
R5.2.4 「サステナブルなタイヤ材料」
株式会社ブリヂストン ソリューション事業・探索事業開発管掌フェロー
博士(工学) 会田 昭二郎 氏
循環型経済を目指す社会は、サステナブルマテリアル、省資源・省エネルギーを念頭に置いた技術開発を強く求めている。タイヤ開発も例外ではなく、社会ニーズに応じたタイムリーな価値創出が急務である。本セミナーでは、タイヤの主要材料である原料ゴムを焦点に、天然ゴムおよびその代替物(グアユールやポリイソプレン)、ゴム樹脂複合体などの新規エラストマーを取り上げ、その技術的な背景および意義を紹介する。

PDF版と申し込み用紙はこちら