※オンライン開催へ変更いたしました。
「次世代燃料電池自動車に求められるゴム・エラストマー材料」
炭酸ガスなどの温室効果ガス排出量の増加による地球温暖化を抑制するため、世界各国では2050年における炭酸ガス排出量の実質ゼロ化、カーボンニュートラルに向けた取り組みが進められている。この様な背景のもと、自動車のパワートレインは電動化による炭酸ガス排出の抑制が進展すると考えられる。電動車のさらなる普及拡大に向け,次世代の燃料電池自動車,水素インフラの開発・整備が進められている.これらの次世代水素エネルギーシステムを支える高信頼性ゴム・エラストマー材料の開発が急務である.本シンポジウムでは今後の次世代燃料電池自動車の開発動向を踏まえ,燃料電池自動車パワートレイン機器の構成材料として使用されるゴム・エラストマー材料の開発動向などを紹介し,各種水素シール材料の要求特性などについて議論する.
主 催: | 一般社団法人日本ゴム協会研究部会 水素機器用エラストマー材料研究分科会 |
協 賛: (予定) |
日本化学会、高分子学会、自動車技術会、石油学会、繊維学会、日本材料学会、日本接着学会、日本機械学会、日本合成樹脂技術協会、日本レオロジー学会、日本複合材料学会、プラスチック成形加工学会、マテリアルライフ学会、日本トライボロジー学会(順不同) |
日時 | 2021年9月10日(金)10:00〜17:00 |
会場 |
ZOOMウェビナーによるオンライン開催 ※会場(大阪大学)とオンライン併用のハイブリッド形式による開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンライン開催へ変更いたしました。 |
受講料 | 日本ゴム協会会員・協賛団体会員24,200円
日本ゴム協会学生会員5,500円 シニア制度対象会員12,100円(60歳以上の正会員) 会員外33,000円 ※受講者が日本ゴム協会の正会員でない場合でも、ご所属が法人としてゴム協会員(賛助会員)の場合は1口2名まで会員扱いの受講料で受付けます。
※受講料に消費税を含みます。 |
定員 | 100名(定員に達し次第締め切ります。) |
申込要領 |
※受講票の発行はいたしませんが、折り返し受講受付の連絡をいたします。開催までに当日のご参加用URLを事務局よりお知らせいたします。 |
テキスト | 電子版テキストを配付いたします。開催までに閲覧方法・PWをご案内いたします。テキストの配付に相当いたします閲覧用PW通知後のキャンセルはお受けいたしかねますので、あらかじめご了承ください。 |
送金方法 | 前日までに銀行振込(三井住友銀行 日比谷支店 普通No.7100847 一般社団法人日本ゴム協会)にてご納入ください。振込み手数料は受講者側でご負担ください。 |
お問合せ | 一般社団法人日本ゴム協会 第272回ゴム技術シンポジウム係 |
時 間 | 演 題 | 講 師 |
10:00 - 10:20 |
「水素適合性材料の水素特性データベース」
九州大学 西村 伸 氏
次世代の燃料電池自動車、水素インフラの開発・普及の進展に伴い、様々な環境下で使用される水素適合性ゴム・樹脂材料の開発が求められている。本講演では、現在九州大学で取り組んでいる水素環境下で使用されるライナー樹脂材、シールゴム材の水素適合性に関するデータベースについて紹介する。
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10:25 - 11:55 |
「2030/2040年に向けた燃料電池スタックシールの課題」
トヨタ自動車梶@木崎 幹士 氏・柴田 和則 氏
竃{田技術研究所 田中 之人 氏・東芝エネルギーシステムズ梶@菊池 勇 氏 パナソニック梶@吉本 規寿 氏・技術研究組合FC-Cubic 霜鳥 宗一郎 氏 現在,2030/2040年に向けた車載用,定置用の燃料電池開発に取り組んでいる.燃料電池スタックのシール技術,燃料電池セルの標準化など取り組むべき共通課題が明らかになってきたことから産官学で開発を進める体制の構築を進めている.本講演ではこれまでの車載用燃料電池システム開発を概説し,シールに関する産官学連携の体制構築,燃料電池スタックシール材に関する期待について紹介する.
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13:00 - 13:55 |
「燃料電池車用ガスケット」
NOK梶@鈴木 清宏 氏
水素利用開発の進展に伴い、関連部位へのゴム製ガスケットの適用が進んでいる。ガスケット機能について概説するとともに、燃料電池車に用いられるガスケットの特徴について紹介する。
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14:00 - 14:55 |
「ゴムの加硫に有効な新規架橋剤の開発」
広島大学 高田 十志和 氏
無触媒、無溶媒条件で効率よく不飽和結合に反応するゴムの架橋剤の開発について紹介する。安定ニトリルオキシドは、C−C二重結合や三重結合に定量的に環化付加し、イソオキサゾリン、イソオキサゾールなど強靱な結合を形成できるゴムの加硫に有用な架橋剤であり、加硫戻りがないことや無臭であることを特徴とする新しい架橋剤である。
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15:00 - 15:55 |
「新たな分子設計と強靭化手法に基づく熱硬化性樹脂の高性能化」
横浜国立大学 大山 俊幸 氏
熱硬化性樹脂の硬化物はそのネットワーク構造に基づく優れた特性を示すが、脆さの改善やさらなる高耐熱化が要求されている。本講演では、熱硬化性樹脂の強靭化と高耐熱化についての我々の試みを紹介する。
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16:00 - 16:55 |
「ゴム材料の劣化因子と促進劣化試験法」
(一財)化学物質評価研究機構 仲山 和海 氏
ゴムの促進劣化試験を行うと必ず現実の劣化現象と乖離が生じる。乖離をできる限り回避するためには適切な劣化因子を投入する必要がある。ゴムの劣化因子を解説すると当時に乖離が生じる理由について説明する。
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16:55 - 17:00 |
閉会のあいさつ 水素機器用エラストマー材料研究分科会主査 西村 伸
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※プログラムは一部変更になる可能性がございます。