バイオ素材を用いた高分子材料の機能化・応用最前線
−スポーツ用品と家電製品への適用−
<趣旨>
2015年9月の国連サミットにて採択されたSDGs(持続可能な開発目標)へのゴムを含めた化学産業における主要な取り組みの中で、『つくる責任・つかう責任』に関わる「環境負荷低減」、「省資源・省エネルギー」、「リサイクル」等を推進することが重要な技術課題となっています。東海支部では、CO2排出量削減に貢献する、低環境負荷、かつバイオ(植物)由来のセルロース系ファイバーを用いた高分子材料の機能化を主題に、国内の第一線でご活躍されている3名の先生方をお招きして、最新の技術動向から製品への適用例をご紹介いただく講演会を企画しました。本講演会を会員皆様の自己研鑽に役立てていただきたいと考えております。
新型コロナウイルス感染状況に応じて、会場での開催が厳しいと判断された場合には、オンライン開催にて実施いたします。
(要同意書) 予めご了承ください。
日 時 | 2020年10月23日(金) 13:00〜16:30 | ||||||
場 所 | 江南市民文化会館 2階 第2会議室 | ||||||
【講演会プログラム】 | 支部長挨拶 13:00〜13:05
学術講演@ 13:05〜13:45
「セルロースナノファイバー(CNF)の最新技術動向及び実用化への開発状況」
セルロースナノファイバーは、ユニークな特性を持つバイオマス素材として、近年産業への応用開発が進んでおり、身近な商品への実用化事例も増加してきている。日本の大学・公的研究機関に於けるこれまでの研究開発の状況、今後実用化が見込まれる企業での最新の研究開発成果について紹介する。
(公財)科学技術交流財団 業務部 大森 茂嘉氏
学術講演A 13:45〜15:15
「環境負荷低減を考慮したスポーツシューズの高機能化」
スポーツシューズを研究開発するうえで、環境負荷低減を目指した技術開発は必要不可欠なものとなっている。本講演では、スポーツシューズに求められる機能や環境負荷低減を目指した製造技術について概説した後、特にセルロースナノファイバーを用いたシューズソール用軽量フォーム材の開発背景と実例を述べる。
(株)アシックス スポーツ工学研究所 立石 純一郎氏
(休憩:20分)
学術講演B 15:35〜16:25
「サーキュラーエコノミーに対応するセルロースファイバー成形材料開発」
植物由来、高強度の特徴を生かせるセルロースに着目し、環境負荷の小さい軽くて強いセルロースファイバー樹脂を開発、家電業界で初めて量産導入を実現した。汎用樹脂への適用にはコストダウンが大きな課題であったが、樹脂融液中での解繊・変性・分散一貫処理技術による水を使用しない全乾式プロセスを確立し低コスト化を実現している。また、特性としても比剛性、着色自由性、面衝撃性、リサイクル性が高い材料となっている。
パナソニック(株)生産・環境技術研究所 名木野 俊文 氏
副支部長挨拶 16:25〜16:30 | ||||||
募集人数 | 30名 (定員になり次第終了。収容人数を半分以下に抑え、席をご用意しております) | ||||||
受講料 |
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申込方法 | 受講ご希望の方は来る10月20日(火)までに、Eメール又はFAXで東海支部までお申込みください。 | ||||||
振込方法 | お申し込みの方には詳細をお知らせいたします。
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申込先 | 一般社団法人 日本ゴム協会 東海支部 会場では、マスクの着用・検温・手指消毒のご協力をお願いしております。 体温37.5℃以上の場合は入場をご遠慮下さい。 |