トピックテーマ

第31回エラストマー討論会はトピックテーマとして「医療用衛生材・包装材で使用されるエラストマー」と「SDGsとエコマテリアル」を設け、本テーマに関わる基礎から応用技術まで幅広く活発な議論が行われることを期待しています。本テーマの設定意図は以下のとおりです。会員各位の多数のご発表をお待ちしております。


1. 「医療用衛生材・包装材で使用されるエラストマー」

今般の新型コロナウイルスの感染拡大により、社会全体の環境が大きく変わり、迅速かつ柔軟に対応する必要に迫られました。例えば、手袋やマスクが入手困難になり、衛生材国内生産量を確保しておくことの重要性が顕在化しました。また、外食産業ではテイクアウト商品へのシフトが進み食品包装材の需要が伸びています。食品包装材では2020年6月1日に食品用器具・包装材のポジティブリスト制度が導入され、基調講演として計画しております。本セッションでは「医療用衛生材や包装材に用いられるエラストマー」について広く発表を募り、皆様と情報共有したいと思います。多数のご発表、ご聴講、活発なご討論をお願いいたします。


2. 「SDGsとエコマテリアル」

SDGs(SustainableDevelopmentGoals(持続可能な開発目標)を中核とする「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が2015年9月の国連サミットで採択されました。SDGsの17の国際目標の多くは環境保全に関連するものであることから、ゴム業界でもアジェンダの実施に向けたエコマテリアルの開発やその活用が盛んになってきています。また、昨年のG20大阪サミット2019では、海洋プラスチックごみ問題が議題の一つとして取りあげられ、2020年7月1日からはレジ袋の有料化がスタートしました。そこで、このセッションでは「環境問題」にスポットをあて、生分解性ポリマー、バイオポリマー、セルロースナノファイバーなどの関連分野のご発表を期待しております。多数のご発表、ご聴講、活発なご討論をお願いいたします。


依頼講演

2020.11.27 (Fri)  11:20 - 12:00

「セルロースナノファイバー(CNF)を活かしたクルマづくり」

臼杵有光 氏(京都大学生存圏研究所)

環境省のNCV(ナノセルロースヴィークル)プロジェクトにおいて、22の参画機関と共同して木材由来のCNFの特徴を活かしたクルマを試作、評価した。部材の軽量化によりLCCO2の低減に効果があることを示した。