秋期ゴム技術講習会
関西支部

「新技術をゴム・エラストマー製品の研究開発につなげよう」

本講習会では、ゴム・エラストマー製品の研究開発につながる新技術に関する講演を提供いたします。今年度は、圧縮成形技術や応力の可視化・摩擦発光、ヒドロゲルの接着・自己修復、架橋ゴム中のボイド形成が力学特性に与える影響、オイルシール技術の基礎、レオロジーから見た加工技術の構築などに焦点をあて、2日間にわたるオンライン開催で企画いたしました。

日時

2021年10月  6日(水) 13:00〜16:30(1日目)
2021年10月13日(水)13:00〜16:30(2日目)

会場

オンライン開催(Zoomウェビナー)

定員

80名(先着順)

受講区分と受講料

正会員 19,800円(賛助会員企業は 2名まで正会員扱い)
シニア会員 9,900円 学生会員 6,600円 会員外 30,800円
団体 55,000円(賛助会員企業で 3名以上の正会員が受講する場合(注1))
(注1)受講者全員の氏名の申告をお願いします。

※いずれも消費税込
※上記2日間受講できます。
※納入いただきました受講料は返金いたしかねます。
※1日目と 2日目の受講者が異なる場合は申込時に申告ください。
申込方法

下記URLからWEBでお申し込みいただくか、下記@〜Cを明記して事務局宛にメールでお申し込みください。
いずれも 9月27日(月)締切

https://forms.gle/HxJV3PZyfVDao54A8

@申込者の所属先・住所・氏名・電話・メールアドレス
A受講者全員の所属先・住所・氏名・電話・メールアドレス・受講区分・会員非会員の別
B請求書発行の要否 C振込予定日

10月初旬にアクセス方法をメールで連絡いたします。

送金方法

銀行振込

(三井住友銀行鶴橋支店(普)0987208(一社)日本ゴム協会関西支部)
(振込手数料は受講者側でご負担下さい)
請求書が必要な方はお知らせ下さい。

申込先
(事務局)
〒577–0011 東大阪市荒本北1–5–55
CERI 大阪事業所 内(一社)日本ゴム協会関西支部
TEL:06–6744–2150 FAX:06–6744–2052
E-mail:srijwest@oak.ocn.ne.jp

秋期ゴム技術講習会プログラム
「新技術をゴム・エラストマー製品の研究開発につなげよう」

1日目:10月6日(水)

13:00〜14:00 「フッ素エラストマー圧縮成形現象の計測と多層圧縮成形法の開発」
日本工業大学 基幹工学部 機械工学科 村田泰彦 氏
フッ素エラストマーの圧縮成形では、同材料の相変化により成形現象が複雑である。本講演では、型内流動挙動と圧力分布計測による成形現象の解析事例について紹介する。また、電磁誘導加熱金型によるフッ素エラストマー同士および熱可塑性樹脂との多層成形についても紹介する。
14:10〜15:10 「発光性ピリジノファン銅錯体のポリマー中における機械的刺激応答と摩擦発光」
沖縄科学技術大学院大学 錯体化学・触媒ユニット 狩俣 歩 氏
最近我々は、発光性ピリジノファン銅錯体を用いた機械的刺激応答材料の開発に成功した。この銅錯体を導入したポリアクリレートフィルムは、延伸に伴い発光強度が増大する。また、その結晶と PMMA混合フィルムは摩擦発光を示す。発表ではそのメカニズムと応力可視化技術としての応用の可能性についても議論する。
15:20〜16:20 「層状無機化合物を用いたヒドロゲル間の接着、自己修復ヒドロゲルの開発」
宇都宮大学大学院 地域創世科学研究科 為末真吾 氏
層状無機化合物は層間に様々なイオンや分子を取り込むことができる(インターカレーション)。この性質を利用して、高分子ネットワークから形成されたヒドロゲル間の接着を行った。また、層状無機化合物を用いた自己修復ヒドロゲル材料についても併せて発表する。

2日目:10月13日(水)

13:00〜14:00  「架橋ゴムのボイド形成に対するひずみ拘束の影響(Influence of Constrained Tensile Deformation on Cavitation of Rubber Vulcanizates)」
住友ゴム工業株式会社 材料開発本部 多田俊生 氏
ゴムのき裂発生、及び成長機構は実用上の観点から古くから研究が実施されてきた。X線解析やディラトメトリーを用いて拘束変形中の架橋ゴムのボイド形成・成長が、力学特性およびき裂成長に及ぼす影響について調査した結果を報告する。
14:10〜15:10 「オイルシール技術の基礎と最近の話題」
NOK株式会社 技術研究部 シール研究課 酒井陽平 氏
自動車や産業機械の様々な部位で使用されているオイルシールのゴム材料に求められる物性、機能について述べるとともに、近年の環境問題やグローバル環境への対応に向けたシールの取り組み事例について紹介する。
15:20〜16:20 「レオロジー的な視点からの高分子加工技術の構築」
北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス系 山口政之 氏
高分子材料の成形加工において、レオロジー特性の制御は必須である。自由表面で変形が生じる加工法では伸長流動特性の制御が重要となり、一方、射出成形ではせん断粘度の低減が常に求められる。これらに関する最近の研究トピックスについて紹介する。