2013年度 第24回秋期講演会のご案内
東海支部

本年度は「高分子の構造制御による高性能・高機能化」をメインテーマにした講演会を下記の通り開催いたします。本年で24回を迎える秋期講演会は毎回好評を得ております。今回の講師の皆様からお寄せいただいた講演概要をご覧くださり、是非ご参加いただけるようご案内申しあげます。

講演内容

時 間

講演題目と講演概要

講 師

9:30 - 9:35

開会のことば

(一社)日本ゴム協会
東海支部
支部長 奥 淳一

9:30 - 10:45

演題:「ナノフィラーによる導電性高分子複合材料の導電性向上」

名古屋大学大学院
工学研究科
化学生物工学専攻
教授 小長谷 重次氏

(概要)
ITO(スズドープ酸化インジウム)は優れた透明導電材料であるが、価格高騰、入手難、低生産性、表面の脆さがあるため、ポリアニリン、ポリチオフェン(PEDOT)などの導電性高分子、カーボンナノチューブ(CNT)、グラフェンなどのナノ炭素、銀粒子や銀ファイバーなどが代替透明導電材料として検討されているが、導電性及び透明性の点でITOを凌駕するものはない。本講では、ITO代替透明導電材料の開発動向、及び導電性高分子の導電性向上策につき述べる。

10:50 - 12:00

演題:「ナノ力学シュミレーション技術による次世代タイヤ材料の開発」

株式会社ブリヂストン
タイヤ材料開発第一本部
フェロー(部長)
芥川 恵造氏

(概要)
ゴムの原材料・配合設計においては膨大な数の開発が行われているが、マクロスケールではあたりまえに行われている計算科学の手法(有限要素法等)をナノスケールの材料構造設計に十分に活かしきれていない。本講演では有限要素法の手法をゴムのナノスケールにおける力学解析に応用した事例について紹介する。

13:00 - 14:10

演題:「高せん断成形加工によるポリマーナノコンポジット創製」

株式会社HSPテクノロジーズ
開発担当取締役
清水 博 氏

(概要)
高せん断成形加工技術の特徴についてまず紹介し、当該技術を用いて非相溶性ポリマーブレンド系に適用してナノ混合化、相溶化を実現した例を詳細に紹介する。この技術はCNT等各種ナノサイズフィラーのポリマーへのナノ分散化技術としても極めて有効であるため多様なナノコンポジット創製の代表的成果についても紹介する。

14:15 - 15:25

演題:「高分子の伸長結晶化メカニズム解明と高性能・高機能化」

広島大学大学院 総合科学研究科
特任教授  彦坂 正道氏
客員准教授 岡田 聖香氏

(概要)
我々は最近、高分子の過冷却融液を伸長結晶化すると結晶化速度が百万倍加速されてナノ配向結晶(nano oriented crystal, NOC)という新形態が生成することを発見した。NOCは結晶化度が0.9以上で比強度が鋼以上を示す等、構造・物性が一変した。本講演ではNOCの伸長結晶化メカニズム解明と高分子材料の高性能・高機能化についてお話しする。

15:40 - 16:50

演題:「カーボンナノチューブ・セルレーションによる構造制御とエラストマーの高機能化」

信州大学
ENCの創成と応用プロジェクト拠点
地域卓越研究室
特任教授  野口 徹氏

(概要)
カーボンナノチューブ(CNT)を弾性混練法にてCNT凝集塊を解繊して得たゴムのナノコンポジットは、剛性、強度、耐疲労性、タフネス、耐熱性、耐薬品性に優れた特性を有している。この複合材料により、輸送機、石油・天然ガス、エネルギー、環境、医療機器など非常に幅広い産業でのイノベーションを目指している。

16:50 - 16:55

閉会のことば

(一社)日本ゴム協会
東海支部
支部長 奥 淳一

*講演題目が都合により変更される場合がありますので、予めご了承ください。
日  時

2013年11月14日(木) 9:30〜16:55

場  所

ウインクあいち(愛知県産業労働センター)1303室(13F)
名古屋市中村区名駅4丁目4-38   TEL. 052-571-6131  http://www.winc-aichi.jp
(JR名古屋駅より徒歩2分)・・・ミッドランドスクエアの裏側の18階建ビルです。)

募集人員

80名(定員になり次第締め切ります。)

受講料

会 員 17,000円  会員外 23,000円
シニア会員 8,500円  学生  無料

申込方法

受講ご希望の方は10月31日(木)までにEメール又はFAXで東海支部までお申込みください。

申込先

一般社団法人 日本ゴム協会 東海支部
〒466-0858名古屋市昭和区折戸町4-1
TEL 052-880-7389  FAX 052-761-0520
E-mail: srij-tokai@sf.commufa.jp

申し込み用紙[PDF]